学生寮の前を、見知らぬ大柄な男がうろついていた。見たところ結構な歳だと思われる。若くても六十近いだろう。しかしきっちりと整った軍服の下には逞しい肉体が隠されているようだ。  近付く前に遠くからもう少し観察してみる。白髪交じりの黒髪はかなり短く刈られていて、清潔そう……と言うよりは無骨な印象だ。歳を取っていても顔つきは端正で男臭さもあり、かなり男前だ。眼鏡と口髭がよく似合っていて……正直に言って、好みのタイプだ。よし、声を掛けよう。 「あのー、その、ここに何かご用ですか? 誰かを捜してるとか?」 「うん? ああ、人を捜しているんだ。ここにいると聞いたのだが……丁度管理人が不在のようでな。どうしたものか」 「それでしたら、僕が捜してきましょうか? 僕もこの寮なので」 「君も帝都大学か。迷惑でなければ協力してもらえると助かる」  僕が協力を申し出ると、軍人さんは姿勢を正して頭を下げた。下心から近付いたのに、こんなちゃんとした態度を取られてしまうと落ち着かないなあ。 「捜しているのは帝都大学の……ああ、それは当たり前か。ここはそこの学生寮だものな。とにかく……まだ大学に入ったばかりの若い男だ。帝都にはこうして進学のために来たのが初めてだそうだ。私もまだ会ったことはなくてな。名前しか分からない」  このガーライル帝国は大きいが、大学は優秀な学生しか入れないものなので、広い国土の中にも数は多くなく、大きな都市にしかない。僕も進学のために田舎からはるばる帝都まで出てきたのだが、似たような境遇の学生は多いだろう。名前を聞かないと。 「その人の名前は何て言うんです?」 「ドラゴルス。クロイス・ドラゴルスと名乗っているはずだ」 「え?」  その名前は僕のものだった。ドラゴルスという姓は母のもので、早くに亡くなってしまったためどんな人だったか知らない父のものではなく、こちらを名乗っているのだが……何か問題があったのだろうか。 「まさか……君がクロイスか?」 「……はい」 「では……君の母親はフリューテ・ドラゴルスか?」 「そう、です。母が何か?」  そう言えばうちの母は、僕が帝都に行くことを妙に心配していたけど……先生に勧められて折角だからと進学を選んだけど、来ない方が良かったのかな……なんて色々考えていたら、次の瞬間僕は温もりと圧迫感に全身を包まれていた。目の前の軍人さんに抱き締められていると気付いたのは少し時間が経ってからのことだった。 「ならば、君は私の孫だ」  孫。僕が、この人の孫? まさかそんな…… 「私はドラゴルス家当主、ベイグェット・ドラゴルスだ。娘のフリューテ……君の母親は、ある男と共に私の元を離れていった。いわゆる駆け落ちだな。私との連絡を絶ち、帝都から遠く離れた地で愛を育むことにしたようだ。昔から度胸と行動力だけはある娘だったな。夫となった男が亡くなっても、帝都に戻ってきてくれることはなく……しかし君をしっかり育ててくれたようだ」 「どうして……母は帰らなかったんですかね」 「……私が、二人の結婚に反対していたからだろうな」  駆け落ちの理由としては分かりやすいものだった。それで父親を恨んでいたのか、それともただの意地だったのか。それは母に聞いてみないと……いや、聞いても答えてはくれないだろう。 「娘の幸せを願っていないわけはない。もちろん愛する人と結婚するのは幸せではあるだろう。しかし……君の父親は、身体が弱かった。娘と愛し合うようになった時点で、もう何年も生きられないだろうと言われていたのだ」  実際、父は僕が生まれる前に亡くなっている。この人が結婚に反対したのは娘を想ってのことだったんだろう。愛する人を失う辛さを、こんなにも早く味わうことになってしまうのだから。 「私は君のことも心配だ。彼に似て優秀ではあるようだが、それだけに身体の弱さまで似ていないかが心配だ」 「優秀かどうかは分かりませんけど、身体の方は大丈夫です。少なくとも病弱とかそういうことはないかと」 「それなら良かったっ。今まで何もしてやれなかった分、これからは君にたっぷり愛情を注がせてもらうぞっ!」  再び強く抱き締められる。ちょっと痛いけど幸せ。これからはこの人に甘えちゃっていいのかなー。なんて呼んだらいいんだろう。じいちゃん……って感じではないかな、この人は。それなら…… 「では……これから、よろしくお願いします。おじいさま」 「ぬふううっ、も、もう一度、その……呼んでくれっ!」 「はい。おじいさま」 「うむっ! これからは私にいくらでも甘えてくれっ!」  何だか嬉しそうなので良かった。でも僕が実の祖父のことを性的な目で見ていると知ったらどう思うかな……  学生寮の前を、見知らぬ大柄な男がうろついていた。見たところ結構な歳だと思われる。若くても六十近いだろう……昨日もこんなことがあったような。軍服姿なところまで同じだけどかなり着崩しているし、体型はもっと太め。筋肉もあるけど脂肪もあって、お腹がちょっと出ている。抱かれ心地の良いタイプだ。癖のある金髪は短めに刈られていて、顔は穏やかで優しそうな顔つきをもさもさのヒゲが覆っている。こういうタイプも好きだ。よし、声を掛けちゃおう。 「あのー、ここに何かご用ですか? 誰かを捜してるとか?」 「ん? お前もここに住んでる学生か?」 「はい。まだ入ったばかりなんですけど、今年から大学に」 「お、丁度いいな。俺が捜してるのもお前と同じ新入生なんだ。ここの寮にいるはずなんだが、今日はまだ戻ってないみたいでなあ」  寮には僕以外にも新入生が何人もいる。それらの顔と名前を思い出しながら話を続ける。 「捜してる人の名前は分かりますか?」 「ああ。というか名前しか分からないんだが……クロイスって男だ。ドラゴルス姓を名乗ってるらしいから、ちょっと聞きたいことがあってな」  え、また僕? ドラゴルスは母の姓をそのまま名乗ってるだけなんだけど、まずかったのかな…… 「僕が……クロイス・ドラゴルスです」 「おおっ! お前がそうか! じゃあ早速聞くが……お前の父親の名前は何という?」  ちょっと予想はしてたけど、今度は父親か。父が亡くなったのは僕が生まれる前。それも、母と正式に結婚する前だったと聞いている。父のことは母があまり教えてくれないのでよく知らないけど、名前だけは分かってる。 「父は……ブリーゼル・ブラックビショップ、という名前だったらしいです」 「そうかっ! それなら……俺がお前のじいちゃんだぞっ!」  その言葉と同時に、僕の身体は温かい感触に包まれた。とても幸せな感触だ。ずっと味わっていたかったが、抱き締めてくれた時間は短かった。 「俺はブラックビショップ家当主、ダルニス・ブラックビショップ。死んじまったお前の父親の、実の父親だ。これからはじいちゃんにたっぷり甘えていいんだからな」 「はい、じいちゃん」  素直にそう呼ぶと、ダルニスは嬉しそうににかっと笑った。ベイグェットも格好良いけど、こっちも素敵だ。どっちか選べ、と言われたら困ってしまうなあ。今のところ言われてないのでどちらとも仲良くやっていきたい。 「お前の父親は身体が弱くてな。長くは生きられないのが分かってた。それでも結婚したいと言いだしたから……俺はつい、反対しちまってな。結婚したらすぐに家族を悲しませちまうってことが、あらかじめ決まってるんだ。もちろん自分も子供には幸せになって欲しかったが、そのために相手を確実に悲しませちまうのはな……」  こっちも結婚に反対してたのか。どちらの父親にも反対されて、駆け落ちしちゃったんだなあ。 「あいつはその相手と一緒に遠くに逃げて、そこで子供もできたが、案の定すぐに死んじまったらしい。その後の相手のことも、その子供のことも心配だったが……俺は息子の逃げた先を知らなかったからな……死んだ後になって相手の方から一方的に手紙が来ただけなんだ。分かってたのは、息子の相手がドラゴルス姓だったってことだけだった」  それで、ドラゴルス姓を名乗る僕の存在をどこかで知って、こうして会いに来たわけか。 「ああ、本当に……お前に会えて良かった」  ダルニスは再び僕を抱き締めた。強く抱き締められて少し苦しかったが、しばらくそのままでいた。  二人の祖父と出会ってからすぐ、僕は寮を出ることになった。二人ともやたらと会いに来たがるので、寮で暮らす他の学生に迷惑がかからないよう安い部屋を借りた。家賃と少しの生活費は二人が出してくれることになった。最初はそれぞれが自分の家に住まわせようと誘ってきたが、それは断った。どちらかの家に住んでしまうと、もう一人の祖父と会いにくくなってしまう。  それぞれにもう一人の祖父のことを話したら、二人とも機嫌が悪そうだった。それぞれに何度か会って話を聞いていくうち、二人は仲が良くないのか、どうやら二人で僕を取り合っているようだ。他に孫はいないのかと聞いたら、二人とも他の孫はもう喜んで可愛がられるような歳ではなくなったり、帝都から離れてしまったりで気軽には会いに行きにくいらしい。  今日はおじいさま……ベイグェットが部屋に来るって言ってたなあ。大学から帰ると、既にベイグェットが中にいて、ソファベッドで寝息を立てていた。いつからいるのか、掃除や洗濯、料理までした痕跡がある。そんなに暇なわけはないから、忙しい中わざわざ時間を作ってくれたのだろう。嬉しいけど無理しなくてもいいのに。  疲れているだろうから、起こさずに観察する。いつも通りの軍服……だけど上着は脱いでいてTシャツ姿。窮屈そうに布を押し上げる分厚い筋肉がとても魅力的だ。下は軍服のズボンだけどベルトが緩められている。ううむ。何となくまだ窮屈なのではないかという気がしてきたぞう。ボタンを外して、ファスナーも下ろしてあげなければ。  起こさないようにそっと、ズボンの前を開けていく。ああ、でもここまできたら、脱がせてしまった方が快適なのではないだろうか。うん、きっとそうだ。  呪文を唱え、魔術を発動して祖父の下半身を優しく、わずかに持ち上げる。それからゆっくり、時間を掛けてズボンを下ろしていくと、ビキニ型の白い下着が露わになる。ああ、あんなに真面目そうなのに、ズボンの下はメッシュ地でスケスケなパンツだなんて。布越しにちょっと黒ずんだ、使い込んでそうなチンポの色と形がよく分かる。かぷりといきたいけど我慢我慢。  うーん、とてもいい。でも実の祖父にこれ以上のことをするのはまずいかなー。あ、でも添い寝とかぐらいはいいかな。よいしょっと。あー、おじいさまの体温が心地良いなあ……横から抱きつくぐらいはいいかなー。ぎゅっと。この身体の厚みと筋肉の張りがたまらないなあ……なんてやってたら、寝返りを打ってこちらを向いたベイグェットが、僕を抱きかかえるように腕を回してくる。しまった。逃げられなくなってしまった。  いっそこのまま寝てしまおうかと思い始めた頃、再び寝返りを打った。今度は僕を抱き枕のように抱えたまま仰向けに。必然的に僕はベイグェットの上に。折角なので分厚い胸板に顔を埋めていたら、身体の拘束が解けた。今ならばれないうちに離れられるけど……もう少しいいよね。  ベイグェットが起きるまでこのままでも良かったけど、さっきからずっとお尻に当たってる硬い感触が気になって仕方がない。これはまさしく……寝ている間に勃起しているというアレだ。一度ベイグェットの上から降りてそれを確かめる。  スケスケの布を、突き破らんばかりの勢いで押し上げるベイグェットのチンポ。我慢できなくて布越しに触れてみると、老いを全く感じさせない硬さだった。ちょっとだけ……ほんのちょっとだけ直接見てしまおうかな。  ゆっくりとパンツを下ろすと、それなりに大きいチンポが露わになった。腹に向かって突き刺さるような勢いでサオはぐっと反り返り、露出した亀頭はぱんぱんに張っている。これで思い切り掘られたら気持ち良さそうだなあ。でも血の繋がった祖父を相手にそれは……でもまあ、男同士だしそんなには問題ないのかも知れない。  先端から口に含むと、雄の臭いが僕を興奮させる。そのまま呑み込んでいくと、口の中がベイグェットのチンポで一杯になった。そのまま舌を動かし、頭動かして刺激して……と、少しの間夢中でしゃぶってから我に返る。やってしまった……でもやってしまったものは仕方がない。中途半端なところで止めたらおじいさまも困るだろし、このまま続けよう。  亀頭やサオに舌を絡ませたり、口をすぼめたり強く吸い上げたりしてベイグェットのチンポを刺激しながら、僕は条件反射的に自分の尻穴を弄っていた。いつの間にか自分で服を脱いでいて、ローションまで用意して自分の指を使って尻穴をほぐしていた。いつの間にか魔術で尻の中を綺麗にしてもいたらしい。僕はもう、我慢できなかった。 「あ、ああ……」  上から跨り、自分でほぐした尻穴でベイグェットのチンポを呑み込んでいく。最初はちょっときつい。しかし一度入ってしまえばもう大丈夫だった。ゆっくり腰を動かし、穴に馴染ませながら自分の感じるところに導いて……とやっていたら、目が合ってしまった。 「クロイス……? 何を、やって……」  目を覚ましてしまったベイグェットが、眼鏡を掛けてから目の前の状況を見て…… 「いかん、いかんぞクロイス! 私と君は血の繋がった祖父と孫の関係なのだっ! こんなことを……むううっ、たまらんっ!」 「ああ、うああっ、おじい、さまっ、あああっ!」  口では駄目だと言いながら、ベイグェットは僕の腰を掴んで下から突き上げてくる。それだけでは飽きたらず、跨っていた僕を押し倒して正上位で思い切り突き込んでくる。 「ふううっ、クロイス、君の尻はなんとけしからん尻だっ! 私の一物にっ、食い付いて、放さないじゃあないかっ! ああ、気持ちがいいぞっ!」  ベイグェットのチンポが尻の中を暴れ回る。下に向かって掘り下げるように突き込み、奥をごりごりとえぐってから天井をひっかくように突き上げ、引き抜いていく。硬いチンポでぐちゃぐちゃに掻き回され、内側から押し潰されて僕は悲鳴のような声を上げてしまった。ベイグェットと比べると随分小さく見える僕のチンポは、さっきから色々な汁を漏らしっぱなしだった。 「ああ、君も感じてくれているなっ。私は……もう限界だっ! クロイス、君の中に、出すぞっ! おお、うおああっ!」  最後に奥の奥まで突き込まれ、直後尻の中のチンポがどくどくと脈打つような感触があった。それから大きな身体が覆い被さってきて、強く抱き締めてきた。 「……すまなかった。血の繋がった孫なのだと自分に言い聞かせてはいたのだが……君からあんなことをされては、我慢ができなかった」  え、それってもしかして…… 「良くないことだと分かっているのだがね、実の孫に欲情するなどというのは」 「僕も……駄目だって分かってるんですけど、おじいさまがすごく素敵で……我慢できなくなってしまいました」 「むううっ、そんなことを言われたら……すまない、クロイス。一発だけではおさまりそうにない。このままもう一発、お願いしたい」  尻に入ったままだったチンポが硬さを取り戻していた。ベイグェットはローションを足しつつ、チンポの抜き差しを再開した。    これまでのパターンからすると今日はじいちゃん……ダルニスが来る日かも知れない。そう思いながら自分の部屋に帰ると、ソファベッドに大きな身体が横たわりいびきをかいていた。こんなことがつい最近あったような。  寝ていたのはダルニス。軍服は脱ぎ捨てられ、Tシャツとよれよれのトランクスだけ。ベイグェットにしたように、僕はその隣で添い寝をしようとした……が、ベイグェットより横幅のあるダルニスの隣は狭かったので添い寝は諦めた。代わりに、いきなり上に乗っかることにした。筋肉の上に適度に脂肪が乗っかっていていい感触だ。特にこの、ちょっと出たお腹の触り心地がとても良い。  じっくりと肉の感触を楽しむつもりでいたが、やっぱり気になってしまうのはこの股間の盛り上がりだった。デカい。吸い寄せられるように手を伸ばし、布越しに触って確かめる。少し硬さは足りないが、とにかく大きい。これ、お尻に入るかなあ……ちょっときついかも。こう言うときは口に入れてみるとより大きさが分かるかも知れない。  トランクスの前開きから中身を引っ張り出す。直に握ってみるとその太さがよく分かる。ガチガチに硬くはなくても、これはこれで握りたくなる柔らかさだ。口には……なんとか入りそうだ。半分も呑み込めないそれを、精一杯口に含む。顎が疲れるけど、ずっと味わっていたくなる。  窮屈な口の中で舌を動かしつつ、サオを手で握ってゆっくり扱く。口の中に広がる先走りを味わっていると、頭を撫でられた。 「ああ、クロイス、気持ちいいぞ……」  しまった。いつの間に起きたんだろう。でもおじいさまともやっちゃったし、こっちともやっておかないと不公平だよね。というわけでもう我慢せずに思い切り味わう。 「あー、そこっ、じいちゃんはそこが感じるぞっ。今のもうちょっとやってくれっ」  と言われても、夢中だったのでどれが良かったのかよく分からない。舌であちこち探っていると、鈴口から裏筋にかけてを舐めた時に反応があったので、チンポを口に収めようとするのは諦めてそこを重点的に責める。 「いいぞっ、ああ、クロイス、そろそろ出るぞっ、じいちゃんのザーメン飲んでくれっ! くうう、うあああっ!」  ダルニスの手が僕の頭を軽く押さえつけ、しっかりくわえさせる。抵抗はせずそのままチンポを扱くと、それが大きく脈動して口の中にザーメンを吐き出す。大きな亀頭に圧迫されて窮屈な口の中でとどめておくことはできず、しっかりと味わう間もなく飲み下した。ダルニスは自分の手で最後の一滴まで絞りきると、チンポを抜き去った。 「ふうう……気持ち良かったぞ、クロイス」  ダルニスは身体を起こすと、僕をぎゅっと抱き締め、顔にもさもさのヒゲを擦り付けてきた。幸せなくすぐったさだ。 「じいちゃんはな、しゃぶってもらうのが大好きなんだっ。初めて会ったときから、その可愛い口に突っ込みたいのを我慢していたが……お前が自分からやってくれるとは思わなかった。嬉しかったぞ、クロイス」  喜んでくれたみたいだ。我慢せずにしゃぶって良かった。じいちゃんが嫌じゃなければまた味わわせてもらおう。 「なあ、クロイス。じいちゃんは一発じゃあ満足できないんだ。もうちょっとしゃぶってくれるか?」 「はい、じいちゃん」  ダルニスの上から降りて、まだまだ元気なチンポを再び……口に含もうとしたところで、ドアが開いて怒号と共に誰かが入ってきた。 「ダルニス! お前は何をやっているんだっ!」  ベイグェットだった。ついに家に来るタイミングが被ってしまったか。二人は仲が悪いようだから、会わせたくはなかったけど…… 「何ってそりゃあ……見ての通りだ。お前だってケツ掘ってたんだから同じだろ?」 「むううっ……それは、そうだがっ……」 「今日は俺がクロイスを可愛がる日なんだよ。帰れ帰れ」  ダルニスが追い払う仕草をする。別に決まってるわけじゃないけど、今までは二人が交互にやってきていて、日にちが被ることはなかった。しかしそれは偶然でしかなかったのだろう。 「駄目だっ。私は今日を逃したら何日か会いに来られないのだっ! 帰るわけにはいかん! お前が帰れっ!」 「お前はいつもそうやって、自分の都合を押しつけやがるな。もうちょっと自分から折れることを覚えろよ」  どうしよう。口喧嘩が始まってしまった。取っ組み合いにならなければいいけど……二人ともそれなりの地位にいる人間なんだから、こんなところで喧嘩して怪我でもしたら…… 「お前が何事にもルーズな性格だから、いつも私がリードしてやっているだけだ!」 「だからってセックスの時までお前がリードするってのかよ? そんなきっちり交互に掘らなくたっていいだろ。俺はそこまでケツ掘りたいタイプじゃないんだよ」 「それは……私だって、お前の一物で掘られたいときもあるのだっ! そんなときにしゃぶらされただけで満足できるかっ!」  あれ? 何だか喧嘩の内容が思ってたのと違う方向に……というか、もしかして仲良し? 「だったら素直にそう言えよ。お前が掘られたい気分の時は、言ってくれればちゃんとケツ掘って、お前を満足させてから口に突っ込んでぶっ放してやる。これでいいだろ?」 「その言葉だけではどうなのか分からない。お前が射精せずにしっかり私を満足させられることを、実際にやって見せてくれ」 「よーし。覚悟しろよ。可愛い孫の前で、いい声上げさせてやる」 「それはこちらの台詞だっ。情けない声を上げて精液を搾り取られる姿をじっくり観察されろっ!」  もう喧嘩なのかなんなのか二人とも服を脱ぎ始めてしまった。邪魔そうだったのでベッドから降りると、仰向けで両脚を抱えたベイグェットの尻を、ダルニスが指で弄くる。ローションをつけてほぐしていくと、さほど時間がかからずに穴が広がっていく。こっちも使い込んでいるようだ。 「さあ、私を満足させてみろっ」 「俺のチンポでオンナになっちまえっ」  ダルニスが自分のチンポを掴み、ベイグェットが自分で尻たぶを掴んで広げているところにあてがう。一呼吸置いてから、あの大きいチンポを挿入していった。あれだけ太いものを受け入れても、ベイグェットは平然としていた。慣れているようだ。 「相変わらずっ、いい穴してやがるなあ、お前はっ……くああっ、いきなりそんな、絞るんじゃねえっ!」  ダルニスはそんな声を上げながらもしっかりと腰を動かし、ベイグェットの尻を掘り込んでいく。見ていると、ただ抜き差しするだけではなくて、色々な動きで責めているのが分かる。 「ふふ、ふううっ、私の尻で、しっかり搾り取ってやるっ! ああ、そこは駄目だっ。そんなに突くなっ……」  ダルニスが腰をがっしりと掴み、根本までしっかり挿入して尻の奥をえぐる。それが一番感じるのか、ベイグェットの顔が快感に歪む。しかしダルニスも、表情からは必死で快感に耐えているのが分かる。 「ああ、ダルニス、お前の、一物でっ、こんなっ……ああああっ!」  ベイグェットが声を上げ、身体を何度も跳ねさせる。しかし射精はしていない。しばらくそれが続き、それがおさまってからダルニスは顔を歪ませながらゆっくりとチンポを引き抜いていく。 「ど、どうだっ。耐えたぞっ! 俺だって、いつも搾り取られてばっかりじゃねえんだからな!」 「ふうう、うう、あ、ああ、分かった……今日の、ところは……私の、負けだっ」 「わははっ、買ったんだから俺が……どうすんだっけ?」 「ふふ、もう、ボケが始まったようだなっ!」 「まだそんな歳じゃねえっ! そうだった。しゃぶらせるんだったな……ちょっと休憩してからな」  ダルニスはごろりと寝転がりつつ、魔術で自分のチンポを軽く洗浄する。隣ではベイグェットがふらふらと起き上がって、しばらくダルニスのチンポを見つめていた。尻の中では射精していないのでまだまだ元気だ。 「そう言えば……クロイス、まだじいちゃんのしゃぶらせただけで、お前は気持ち良くしてやってなかったな」 「あ、うん」  二人のセックスを見ていたら、僕も尻がうずいてきてしまった。僕もじいちゃんに掘られてみたいけど、まだこのサイズを受け入れる自信はない。 「ベイグェット、お前今日はチンポの方は使ってないだろ。クロイスのケツ掘ってやってくれよ」 「私が? 構わないが……お前はそれでいいのか?」 「いいから始めろよ。俺の気が変わらないうちにな」 「ああ……ではクロイス、こっちに来なさい」  ベッドから降りて別の椅子に座ったダルニスと入れ替わりに、僕がベッドの上へ。服を脱いでさっきのベイグェットのように仰向けに。 「では、始めるぞ」 「はい。おじいさま」  ベイグェットの指が僕の尻をほじくる。いやらしい動きでまさぐられ、広げられていく。刺激を求めていた僕の尻穴は、もっと太いものを求めてほぐれていく。さほど時間はかからずに、ベイグェットのものを受け入れる準備ができてくる。 「そろそろ、いいか。挿れるぞっ」  ベイグェットは勃ち上がった自分のチンポを掴み、ゆっくり挿入させてくる。硬く、力強く反り返ったそれが、僕の感じるところをしっかりと刺激してくる。最初はゆっくりと、それから少しずつ激しい突き込みで僕の尻を掻き回す。 「あー、クロイス、感じてる顔も可愛いぞっ。じいちゃんのもまた気持ち良くしてくれっ」  声のした方に顔を向けると、目の前にダルニスのデカいチンポがあった。僕はそれにしゃぶりつき、夢中で味わった。快感と興奮であっという間に絶頂が近付く。しかし口を塞がれているので、声を上げられないまま僕は射精してしまった。 「おお、クロイス……もう出てしまったのか。では私も早めに終わらせようっ」  そこからは今までより少し単調な動きで抜き差しをされた。そこから射精まではさほど時間がかからなかった。 「ああ、駄目だっ。じいちゃんはもう出るぞっ。また飲んでくれっ! おおおっ……」 「私も出るぞっ。しっかり受け止めてくれっ!」  口の中にザーメンのきつい味が広がるのと同時に、尻の中のチンポも脈動する。二人はほぼ同時に射精したようだ。  行為を終えて、後始末を済ませた二人が僕の身体を綺麗にしながら話し合っていた。 「これからは……ちゃんとスケジュールを合わせよう。私がクロイスと会う日と、お前が会う日と。それと……」 「一緒に会う日もないとなっ。クロイス、生まれてからずっと会えなかった分、これからは二人でたっぷり可愛がってやるからなっ!」  僕は二人の素敵な祖父に挟まれて、とても幸せな気持ちだった。しかし、これからは身体がもつのか心配だ……